
日本人を現地採用する際にいわゆるBビザ(ノンイミグラントBビザ:Non Immigrant/Business Visa)
の申請が必要な事は皆さまよくご存じの事と思います。
タイ国外のタイの大使館、領事館など在外公館で取得する必要があるため、Bビザの申請費用
(シングル(90日)で9,000バーツ)の他にも渡航費、滞在費が掛かります。
また、ビザ申請を代行してくれるエージェントさんに依頼されるケースもあり、その際はエージェント
の手数料も掛かります。
初回のBビザの取得費用は会社で負担されていらっしゃるでしょうか、新規採用者が個人で負担
されているでしょうか。
どちらが負担するかは決まりはなく、各企業様で異なっています。
Bビザがないと労働許可証の申請ができませんので、就労=採用に必要な費用として採用企業様
で負担して頂く費用かとも思いますが、実際には初回のBビザ取得は新規採用者の負担という
ケースが多いようです。
これは、試用期間中に新規採用者が自己都合で辞めてしまう場合、会社として無駄な出費になる
ため、無理からぬことかと思います。
また、新規採用者が自費で取得したBビザを無駄にしないよう頑張るという、簡単に辞めないよう
な抑止効果を期待していらっしゃるのかも知れません。
一方、以前最初のBビザ取得費用も会社負担として募集された企業様の人気は大変高かったと
いう記憶があります。人材にとってはうれしい条件であり、人材を大事にしてくれる会社という
好印象を与えたからだと思います。
ある企業様では、入社時のBビザの取得費用は人材負担として、試用期間終了後、本採用となった
時点でBビザ取得に掛かった費用を払い戻すというルールを採用されています。
このルールなら、会社は無駄な出費を抑える事ができ、人材も本採用時には費用が戻ってくるので
助かります。試用期間中に辞めてしまう確率も下がるのではないかと思います。
新規採用時のビザ取得費用についてご一考頂ければと思います。